こっそりメディア論

メディア、広告業界について、「ビジネス」「キャリア」「アカデミック」の3つの視点から考えます

ライターの副業で、月5万を稼ぐまでにやったこと

ライターというと、クリエイティブな職種で門戸が狭い職種だというイメージはありませんか?確かにひと昔前、いまのようにインターネットがなく、紙メディアをベースとして情報流通が主流だったころは、ライターとしてある程度お金を稼げる人はほんの一握りだったことでしょう。ですが近年、その状況はWebメディアの出現によって変わりつつあります。

 

いまや、人々が触れるコンテンツは雑誌や新聞などといった紙メディアだけでなくインターネット上のものにまで及びます。世の中にはいま(クオリティは別として)以前にも増して無数のコンテンツが溢れていて、そうなると当然作り手へのニーズも増えることになります。そんななか、近年ではランサーズやクラウドワークスといったサービス経由で仕事を受注してフリーランス、もしくは副業でライティングの仕事をする人が増えてきています。

実際僕もありがたいことに本職とは別にライティングの仕事をいただいており、月平均、だいたい5万円程度は稼いでいます。副業としては充分な金額かなと思ってますが、もちろんはじめからうまくいっていたわけではありません。この記事では、その道のりを振り返り、Webライターの副業に関心がある方に向けて、ノウハウを共有できればなと思っています。

SEOライティングの勉強

そもそもライターをやりたいと思っている人のほとんどは、多少なりともライティングに自信がある方がほとんどでしょう。ただ、いくら文章力があったとしても、SEOライティング(検索順位を上位表示にするためのライティング)に関しては少し勉強する必要があります。特にクラウドソーシングで多いのが、こうしたSEO対策を施した記事のライティングです。

もちろん、企業それぞれライティングのためのマニュアルやガイドラインを策定しているケースがほとんどですが、実際に記事を作成するとき、基礎知識があるとないとでは大違いです。なので、副業で0からライターを目指す場合は、まずSEOライティングの勉強からはじめることをおすすめします。明確なルールが分かっていれば誰でも簡単に実践することができますしね。

 

 

 

僕の場合、当時在籍していた会社がまさにSEO流入を稼ぐメディアをやっていたので、幸いなことにその辺のノウハウは仕事で身に付けることができました。ただ、上記に書いたような本を補足程度に読んで、しっかり頭のなかで理論化したので、素早くスキル取得ができたように思います。

クラウドサービスの活用からスタート

SEOライティングの知識がある程度付いて次にやったのは、仕事をもらうことです。副業ライターを目指す多くの人が、はじめのうちは「仕事の受注先がない・・・」こんな壁にぶつかります。当時の僕もまさにそうで、「何のつてもないのに、一体どこから仕事を貰えばいいんだろう」と不安を感じていました。

そんなとき職場の先輩から聞いたのがランサーズでした。当時クラウドワークスと並び、ライティングのクラウドソーシングでは業界のトップを走っていたランサーズ。早速登録をして、1本数800〜1000円くらい(3000文字程度)の記事を書いていました。

 

しっかり成果を出して単価UP

ただ、月に50000円稼ぐには、仮に全ての記事が1000円だったとしても、50本書かなければなりません。本職があるなか、流石にそれだけの量をこなすのはきつすぎる、、、そう感じた僕は、単価交渉をします。

実際、ある程度のクオリティでしっかり本数をこなしてくれるライターに対しては、交渉次第では企業側も単価交渉に応じてくれるケースがあります。彼らにとっても、安く働いてくれる貴重な戦力なので、いい人材は手放したくないのでしょう。

そんなこんなで、最終的には1本2000円くらいの値段にまで単価を上げることに成功しました。ただ、それでも月50000円稼ぐためには25本執筆する必要があります。

ちなみに、いま個人的にオススメのクラウドソーシングは「サグーワークス」です。他のクラウドソーシングのサービスに比べると、報酬単価も3,000〜20,000円と高めなところが一番のポイントです。詳細が気になる方は下記のリンクをチェックしてみてください。

在宅でライティングのお仕事なら【サグーワークス】

クラウドソーシングや現職での実績を元に、直接企業から仕事を受注

そこで、僕が考えたのはクラウドソーシングからの卒業です。直接企業とやりとりをして、専属のフリーライターという形になれば、取材などがないこたつ記事でも多いときには1記事30000円ほどの報酬を得ることができます。

Wantedlyに登録し、執筆歴を記載

では、どうやって企業と直接繋がりを得るか。いまはフリーランス向けにもマッチングサービスが多くありますから、そうしたサービスを活用することをおすすめします。僕の場合はWantedlyを使って、執筆歴と自分がどんなことができるのか、要は簡単なポートフォリオを作って、企業の求人に応募しました(Wantedlyにはフリーランスの募集が多数あります)。

 

一度仕事が決まれば、数珠繋がりで仕事をもらえる

そうしてWantedly経由で、とある製作会社から依頼を受けるようになりました。いまでは記事1本20000〜30000円で受注することができてますし、さらにその企業から別な企業に紹介してもらって、副業ライターで月に50000円稼げるようになりました。

まとめ

いかがでしたでしょうか?副業でライターの仕事をすること事態は、いまの時代とても簡単です。クラウドソーシングでの実績を糧にして、直接企業とやりとりをすることが、生産性を上げることにつながるでしょう。もし、この記事を読んでいるあなたが副業ライターとして充分に収入を得たいと考えているなら、是非この方法を実践してみてください。

「インスタ流行語大賞 2018」に見る、TikTokの興隆

2018年もあとわずか。流行語大賞が注目される季節になってきましたね。つい先日には「2018ユーキャン新語・流行語大賞」も発表されましたが、今回注目するのは、流行発見メディアPetrel(ペトレル)が公開した、「2018年 ”インスタ流行語大賞” 20ワード」。

Instagramで、「#(ハッシュタグ)」と共に使用された約40万ワードを対象に実施した調査の結果、TikTok関連の言葉が多数ランクイン。TikTokが持つ、若者への影響力を強く感じるラインナップとなりました。

 

受賞ワード一覧

以下、受賞した20ワードなります。(プレスリリースより)赤字に染めたものがTikTok関連のワードなのですが、なんと20あるワードのうち、4つもランクインしています。(他のワードに関しては説明を割愛)

 

・3150
なんちゃってダンス

・アム活

・水鉄砲メガホン

広告で有名になりたい

・金晩

・フッカル

一生パリピ

・カントゥーヤ

・どんつき同盟

いいアゴ乗ってんね

・きょコ

・チル友

・オベンタグラム

・けしからん風景

・ネタプリ

・テッテレー

・さいくぅー

・モニグラ

・ヨルグラ

・フリクロ

 

「なんちゃってダンス」はTikTokで利用者が投稿する動画で披露するダンスのこと。「広告で有名になりたい」も、TikTokがきっかに誕生した言葉のようで、有名になりたい若者が、SNSにこうしたコメントやハッシュタグをつけて投稿するのが流行っているようです。また「いいアゴ乗ってんね」も、TikTokで流行ったダンスとのこと。

 

そもそも、TikTokとは?

若者にここまで影響を与えているTikTokって、そもそも何?という方も多いのではないでしょうか。TikTokは、中国の企業「バイトダンス(Bytedance Technology)」が運営しているSNSアプリで、巷では「口パクアプリ」などと呼ばれいます。いま、中高生を中心に若者に絶大な人気を誇っていて、最近ではCMの放送もはじまりましたね。

www.youtube.com

「広告がうざい」という声も

そんなTikTokですが、人気の一方では「SNS広告がうざい」という声が多く聞かれています。Twitter上でもこんなツイートが。

 

 青少年の顔出しリスクに懸念

また、TikTokでは多くの若者が、顔出しで自分の自撮り動画を投稿しており、そこに懸念を抱いている人もいるようです。確かに、動画を見てみると顔はもちろん、所在地まで特定できてしまいそうなものもあります。TikTokをきっかけに有名になっている、TikToker(ティックトッカー)もいるため、そういった夢を抱く若者もいるのではないでしょうか。

広告メディアとしての期待

一方、今年の7月には電通の子会社である株式会社サイバー・コミュニケーションズが、Tik Tok向けのコンテンツ開発および広告販売を強化するための、広告パートナーシップ契約を締結。TikTokを広告メディアとして、拡販体制を強化していく姿勢を見せています。

世間からは批判の声なども見られますが、急激に人気を伸ばしているTikTok広告業界においても、メディアとしてどんな評価がされていくのか、今後に注目です。

【例文付き】編集者になるための志望動機:書き方のポイントとは?

編集者を募集している企業は、出版社から編集プロダクション、Web企業まで多岐に及びます。しかし、編集者と一口にいっても、それぞれの業務は異なるので志望動機を用意する際も、その点を意識しなければなりません。

以下では、未経験で編集者を志望している方に向けて、志望動機を作成するためのポイントと、例文をご紹介します。

 

スキルの棚卸しをして、少しでも編集業務に近い経験があれば盛り込む

未経験だと、当然編集者としての業務経験はないため、不安になること方も多いかと思います。しかし、自分のこれまでの経験を一度洗い出してみると、編集の仕事に近い業務に携わったことがあったという可能性があります。

たとえば、マーケティング担当の方であれば、メールマガジンやコピーライティングを経験している場合もありますし、広報の方であれば企業のオウンドメディアの更新作業などに携わったことがあるかもしれません。このような、少しでも編集に関連するような業務を経験している場合はそれを必ずアピールするようにしましょう。

スキルの棚卸しをする際には、転職エージェントが提供している適性検査を受けてみるのが良いでしょう。人材紹介大手のインテリジェンスが提供しているミイダスは、無料で検査が受けられる上、スカウトまで届く便利なサービスです。所用時間も短く簡単なので、一度受けてみてはいかがでしょうか?少しでも興味がある方はこちら!

編集者への強い熱意をアピールする

そして、非常に大事なのが、熱意です。これは編集者に限ったことではありませんが、未経験で転職、就職する場合、はじめのうちは覚えることも多く、それなりに精神的にも身体的にも不可がかかる可能性があります。今まで経験してこなかったことをやるのだから、これは当然ですよね。

ここで耐えられるだけの熱意を、あなたが持っているかどうか、面接官はここを非常に重要視しているのです。志望動機を作成する際には、この点を意識するとともに、新しいことにも果敢にチャレンジし、継続してきた話を盛り込むと良いでしょう。

 

編集者に重要な適性「好奇心」をアピールする

また、編集者は日々たくさんの人に会い、さまざまな話題についてリサーチをしなければなりません。日頃からさまざまな情報に触れ、世間の流れをウォッチしている、という点を強調するようにしましょう。

具体的には、もしブログを描いていれば、そのことを書くとか、もしくは最近話題になっているニュースは、常日頃から多少なりともリサーチするようにして、そのことを志望動機に盛り込みましょう。

志望動機の例文 

以下は、編集者の志望動機の例文になります。必要な箇所は自分なりに変更して使ってみてください。

私は現職では、広報を担当しております。その業務の一環として、社内報やオウンドメディアの運用も手がけているうちに、コンテンツ制作に興味が湧き、編集者という仕事に魅力を感じるようになりました。

そんな中、貴社の求人を目にし、今回は応募させていただきました。貴社が運営されているサイト「〇〇. com」は、以前からよく読ませていただいており、そのオリジナリティとコンテンツのわかりやすさに、以前から強く魅力を感じておりました。これは偏に貴社が長年培ってきたノウハウがあってこそだと考えております。

未経験ではありますが、是非編集者としてキャリアを積むとともに、貴社に貢献したく、今回は応募させていただきました。

また、「志望動機のサンプルがもっと欲しい」という方は、転職サイトを活用するのをおすすめします。履歴書のサンプルから、業種別に志望動機のサンプルを見ることができます。個人的におすすめなのは「リクナビNEXT」「マイナビ転職」などです。

過去の経験、そして熱意と好奇心をいかに工夫して見せるか

いかがでしたでしょうか?ここまで、編集者の志望動機を作成する際の、書き方のポイント紹介してきました。編集者の志望動機を作成する際には、過去の経験、そして熱意と好奇心をいかに工夫して見せるかが重要になります。例文も、是非参考にしてくださいね!

編集者に向いている人と、その適性とは?

編集者に向いている、適性がある人はどんな人物なのか、今回は考えます。編集者というと「文章を書くのが上手だったり、好きだったりする人、こんなイメージがあるのではないでしょうか?

一応現役編集者の僕からすると、もちろん最低限の文章力、コピーライティング力などは必要ですが、必ずしも得意である必要はありません。メディアのコンテンツを作るとき、多くの場合はライターに頼んで記事を書いてもらうケースがほとんど。必ずしも自分で文章を書く必要はありません。では、一体どういった要素を持った人が、編集者に向いている、適性がある、といえるのでしょうか。

 

好奇心が旺盛

編集者をやっていると、さまざまなリサーチをしたり、色んな人に合ってインタビュー取材をしたりする機会があります。そのとき、インタビュイーの人に興味がなかったり、そもそもそのトピック自体に関心を持つことができなかったら、ただの苦痛でしかありませんよね。普段から色んなことに興味を持てる、ちょっと野次馬なくらいの人の方が、編集者には向いています。

聞き上手

前述した内容と少し重複しますが、好奇心旺盛な人は相手の話を聞いたり、面白い話題を引き出したりするのが得意なケースが多い。こうした聞き上手な人は、インタビューのとき、相手に気持ち良く話してもらうことができます。

相手にリラックスしてもらうことは、インタビュー取材の際には非常に重要です。なぜなら、緊張していないときこそ、日々感じている本音など、記事のネタを引き出しやすいから。このように、相手がリラックスするように現場の雰囲気を良くしたり、気分を和ませつつ話をしてもらう、そんな風に話が聞くことができる人は編集者に向いているといえるでしょう。

フットワークが軽い

次に挙げられるのが、フットワークの軽さです。編集者は、面白そうなネタがあれば、取材のためにどこにでもすぐに飛んでいかなければなりません。記事にできるかどうかはわからないけど、とりあえず情報を集めにいかなければなりません。(ニュース系のメディアなどは特に)フットワーク軽く、面白いネタにありつける、そんな人が編集者に向いているといえるでしょう。

 

イデア力がある

4つ目に挙げられるのが、「アイデア力」です。ただ、これは決して「新しいもの」を創造する力である必要はない、と僕は思っています。どちらかというと編集者はすでにあるものを分解して組み合わせたり、そういうアイデア力が求められます。「今あるものをいかに面白く見せるか」こういうことに面白みを覚えられる人は編集者に向いているといえそうです。 

スケジュール管理が得意

最後に、これはどんな職種でも共通する部分ではあると思うのですが、スケジュール管理ができる人です。というのも、前述した通り編集者は非常に多くの人を巻き込みながら仕事をしなければなりません。

そのため、全体を俯瞰して、しっかり物事が進行しているかを管理できる能力が求められるのです。ディレクション能力ともいえそうですが。(個人的に僕はこれがあまり得意じゃないので課題に感じている部分ではあるのですが、、笑)

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。編集者に向いている、適性がある人はどういう人物像なのか、ここまで書いてきました。まず、一口に編集者といっても、雑誌やWebまでその種類はさまざまですし、やってる仕事はそれぞれで大きく異なります。ここで書かれているのは、ニュース系のメディア編集者を想定にしたもなので、すべての編集者に当てはまるわけではない、という部分は理解しておいてください。

ただ、聞き上手だったり、好奇心旺盛といった要素は、どんな編集者でも共通に求められる要素だろうと思ってます。これから編集者になろうとしている人は、前述したような部分を意識的に改善、身につけてみると良いでしょう。 

また、より一般に公開されている適性診断を受けてみると、自分に編集者が向いているのか、もしくはもっと適性がある職業が見つかるかもしれません。人材紹介大手のインテリジェンスが提供しているミイダスは、無料で検査が受けられる上、スカウトまで届く便利なサービスです。所用時間も短く簡単なので、一度受けてみてはいかがでしょうか?少しでも興味がある方はこちら!

「編集者は激務」な時代は終わりつつある?

編集者というと、その華やかなイメージの一方で、激務で薄給、ブラックなんてイメージを持つ人が多いのではないでしょうか。このメディアでも、よく編集者のキャリアについて取り上げるのですが、確かに一般的な水準に比較すると、(大手出版社や新聞社は別として)編集者は年収が低く、長時間労働が多いのは事実です。ただ、その現状も少しずつですが変わってきている、というのが僕の実感です。

 

紙の編集プロダクションでも、状況は変わってきている

激務でブラックな働き方をしている編集者の多くは、紙の媒体を中心に扱っている編集プロダクション勤務が多いですよね。「締め切りに追われて、徹夜で作家に付きっきり・・・」こういった映画やドラマに出てくるような編集者のイメージは、出版バブルの頃の大手出版社、もしくはこうした編集プロダクションの働き方から来ているといえるでしょう。

技術の発展が大きく寄与し、状況は改善

ですが、ひと昔前に比べれば、紙の編集者も業務は効率化しています。印刷会社に手渡しで原稿を持っていく必要もないし、原稿書くのも手書きではなくPC使って書くことができます。デザインに関しても、いまはDTP(Desktop publishing、デスクトップパブリッシング)がありますから、激務ぶりは以前より解消されているのです。

給与水準は別

ただ、発行部数の現象など、インターネットの出現によりそもそも出版業界が縮小傾向にあります。そのため、いくら業務が効率化されたところで、企業の収益が上がらない以上給与水準が上がることはなかなかないようですね・・・。

 

Web中心の編プロはそこまで激務じゃない

また、Webコンテンツを中心に事業展開をしている編集プロダクションの場合、業務効率化はさらに顕著です。そもそもインターネット上のコンテンツを扱ってい点や、テクノロジー人材が多い場合が多く、もちろんすべての企業が当てはまるわけではないですが、業務効率に関して非常に意識的で、激務な職場環境が減っている傾向があります。(周りを見てると本当そう)。

リモートワークも積極的に実施

さらに、Webの編集プロダクションの場合、テクノロジーを活用して、リモートワークを導入しているケースもあり、柔軟な働き方を推し進めている企業も見られます。「LIGブログ」で知られる株式会社LIGでは、鹿児島や長崎、長野などさまざまな場所で「どこでもオフィス」というキャンペーンを実施しています。

liginc.co.jp

激務を理由に編集者を諦めるべきではない

いかがでしたでしょうか?編集者の働き方は、テクノロジーの発展や時代の流れによって大きく効率化、改善されてきています。零細出版社や編集プロダクションも、まだ激務な労働環境があるのは事実ですが、少しずつ変わってきています。また、Webの編集プロダクションの場合は、働き方に関して新しい取り組みを実施している企業もあります。

もしあなたが激務を理由に編集者を諦める、もしくはいま編集者をしていて、別のキャリアを歩もうとしているなら、考え直してみてください。「働けど働けど〜」な昔ながらの編集者のイメージは、少しずつですが変わってきているのです。

現役編集者が考える「編集者のやりがい」5つ

「好きな人に話が聞けて、世の中に自分の情報を発信できて、、、」などなど、編集者志望の方の中には、こんなふうに考えている方も少なくないのでは?今回は、(一応)現役編集者の筆者が、編集者のやりがいとは何か、個人的に感じていることを書いていきます。

 

編集者のやりがい①:会いたい人に会える

編集のやりがいひとつ目は、会いたい人に会える可能性がある、という点です。もちろん誰から構わず、という訳ではありませんが、企画の趣旨に反っていさえすれば、提案の仕方次第で自分が話を聞きたい人に会えることもあります。

特に、ファッション雑誌の編集者の方は、芸能人やモデルと仕事をしたりすることもあるようです。

 

編集者のやりがい②:世の中に広く影響をもたらすことができる

これも、編集者として感じることができる、大きなやりがいのひとつなのでは。ファッションやカルチャーの中心が雑誌やテレビだった時代はもちろん、今もWebで記事がバズった瞬間などは、世の中に広く情報を発信している、実感を得ることができます。

編集者のやりがい③:自分の仕事が形となって残る

編集者のやりがい3つ目は、自分の仕事がしっかり形として残ることです。出版社の編集者であれば雑誌や書籍。Webであれば(実物として形は残りませんが)しっかりネット上にコンテンツが残ります。僕は、今だにうまく編集できた記事があると、たまに一人で眺めてニヤニヤしてたりします。努力の成果が目に見える形で残る点には、やはりやりがいを感じますね。

編集者のやりがい④:人の感情を動かすことができる

4つ目のやりがいは、人の感情を動かすことができる、ことです。いまはWebがありますから、読者からの反響をすぐに把握することも可能です。不特定多数の読者の価値観や考え方に、良くも悪くも変化を与えることができるのは、編集者のやりがいのひとつです。

 

編集者のやりがい⑤:知識の新陳代謝が高まる

これはひとつ目に挙げたやりがいに近いのですが、さまざまな人に会っていると、自分のなかの価値観や考え方が常にリフレッシュされていく感じがするんですね。これはとても快感で、幻冬社の名物編集者、箕輪さんがいうように「才能カクテル飲み放題」という感じ。この記事読んだ時、「あー!めちゃくちゃわかる!」って感動したのを覚えています。さすが箕輪さん。

▼参照ページ

https://minohen.com/n/n7515dd58da7d

まとめ

ここまで、編集者のやりがいを、主に5つ僕の個人的な経験に基づいて、紹介してきました。いかがでしたでしょうか。どんな仕事にもやりがいってあると思うのですが、編集者の最大の特徴って、「読者」っていう不特定多数の赤の他人に向き合わなければならないことだと思うんです。

これはとても想像力がなければできないことなんですが、同時にうまくいった時にはとてもとてもやりがいを感じることができます。編集者を目指しているみなさんにも、その感覚を是非味わってほしいなと思います。

編集者になるのに、学歴は関係あるの?有名編集者の軌跡に学ぶ

「将来は編集者になりたい!でも学歴もろくにないのに大丈夫かな・・・」こんな風に感じている人は少なくないでしょう。編集者、特に大手出版社の編集者となると人気も高く、狭き門であることは間違いありません。

そこでこの記事では、現在活躍している編集者の経歴も参考にしつつ、編集者になるためには学歴が必要なのかどうかを考えていきます。

 

編集者になるのに「原則」学歴は関係ない

まず、編集者に学歴が必要あるかないか、結論からいうと必要ありません。僕の周りにも、大学を出ていない編集者は普通にいます。話を聞くと、苦労も多かったと聞きますが、とても立派に仕事をしている印象です。

大手出版社の事情は違う

ただ、注意しなければならないのは、多くの人が憧れるような大手出版社の場合は少し事情が異なるということです。前述したように、大手の出版社は非常に人気で狭き門。なので、採用する企業も編プロなどとは異なり、原則大卒以上の学生を新卒で採用したり、キャリア採用をするにしても大卒以上を対象にしているケースが多いのです。

 

ふるいにかけるためのもの

人気がある企業にとって、採用活動をいかに効率的に進めるかは非常に重要。無駄な時間や効率をかけず、人材を確保するのに、学歴は効果的なフィルターなのです、、、。実際、大手出版社や新聞社には、早慶上理以上の大学出身者が多いのも事実。学部でいうと、文学部や社会学部、経済学部などが大半を占めているように思います。

学歴なんて関係ない!有名な叩き上げ編集者

ただ、もし学歴がないから、といって編集者になるのを諦めてはいけません。筆者も決して人に誇れるような学歴はないので、、、。ここでは、学歴など物ともせず、実力だけでのし上がってきた有名編集者を紹介していきます。

①FORZA STYLE(フォルツァスタイル)編集長 干場義雅さん

忙しい40代のために最速で本質に迫るファッション&ライフスタイルのウェブマガジン。『LEON』や『OCEANS』をヒットさせた干場義雅が編集長を務め、スマートな40代、「スマフォー」に向けた情報を発信中。

大学には行かず受験料を服に使い込む

「POPEYE」でモデル、BEAMSで販売を経験後、出版社に入社し、編集者となった干場さんは高卒。両親に「大学に行く」といってもらったお金を、洋服に使い込んでいたといいます。好きが高じて高じて、いまやファッション雑誌界では知らない人はいない人物に。

gendai.ismedia.jp

②オモコロ編集長 原宿さん

面白系コンテンツを配信しているメディア、オモコロの編集長。原宿さんは二代目編集長で、2012年に初代編集長のシモダさんから編集長の座を譲りうけたそう。詳しい事情はわかりませんが、本人曰く高卒のようです。

 

三十路手前まで完全なるニート

そんな原宿さんは、三十路手前までは完全なニート生活を謳歌していたといいます。

以下は記事からの引用です。

「親は俺のことが好きでしょうがない」
「俺は働いていないのが自然な状態、自然体」
「自分達の世代は親達が築き上げたものを全て使い切る世代。つまりリセット世代」
「人が働いてる時に遊ぶのが、人間の一番の贅沢」

 もう色々超越してますね・・・。とはいえ、いまでは業界でも評判のメディア「オモコロ」の編集長を務めるまでに至ったわけですからすごいの一言ですね。

omocoro.jp

最後にものをいうのは、きっと学歴ではない

いかがでしたでしょうか。ここまで、編集者になるには学力が必要なのか、ちょっと真面目に考えてきました。確かに、この業界の上流にいる大手企業において、学歴は重要な要素のひとつです。

ですが、インターネットが普及し、Web編集者という存在も出現してきたいま、編集者が活躍できるフィールドはさらに広くなりました。むしろ、大手出版社は縮小していく可能性すらあります。最後にものをいうのは学歴ではなくきっと実力なんだろうと、そう思いたいですね。