こっそりメディア論

メディア、広告業界について、「ビジネス」「キャリア」「アカデミック」の3つの視点から考えます

購読料1万ドル:新興ニュースメディア「AXIOS」がサブスクリプションサービスを年内にスタート

AXIOSとは?

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2017年の1月にローンチされ、話題となったニュースメディア、「AXIOS」に新たな動きがあった。米政治メディア、「ポリティコ(Politico)」の共同創業者として知られるジム・バンデヘイ氏が、ベンチャーキャピタルから資金調達して、この「AXIOS」というニュースメディア、驚くべきはその購読料だ。2016年、バンデヘイ氏はいずれ、「アクシオス」の購読料を1万ドル(約110万円)にすると発言し、話題を集めた。

現在はフリーミアムモデルで運営されている同メディアだが、米DIGIDAYによるとこの2018年内に、ついにサブスクリプションモデルをスタートする予定だという。

'We'd be insane not to keep our foot on the gas': Axios CEO Jim VandeHei says its high-priced subs will come by year's end - Digiday

以下はその引用である。

Because traffic is stronger and revenue is higher, we’d be insane not to keep our foot on the gas. My guess is by the end of this year, we’ll do that.     

これを見てわかる通り、バンデヘイ氏は現在「AXIOS」のトラフィックや収益(おそらく広告によるもの)の伸びが順調であることから、2018年の終わりにはサブスクリプションサービスをローンチするとしている。

 

FacebookライクなUI

「AXIOS」の特徴としてもうひとつ挙げらるのが、そのFacebookを意識したUIだ。記事のテキスト量はほかのニュースメディアと比較すると非常に短く、1000文字に満たないものもある。また、読みやすさを重視してかグラフや画像が多くマルチメディアなコンテンツになっている。

SNS大国と呼ばれるアメリカで生まれた以上、Facebooktwitter、snapchatと言ったSNSが影響しているように思われる。

メディアの未来となれるか

ここまで高額なサブスクリプションモデルを採用したwebメディアは他に類を見ない。メディアのマネタイズをする上で、広告収益に変わるマネタイズ法として注目されているサブスクリプションモデルだが、今回の「AXIOS」の試みが成功すれば、多くのメディアにポジティブな影響を及ぼすだろう。今後も目が離せない。